石像を見ておこう
(火縄銃ルート)

あなたは紙切れに従って、合掌造りの建物に入る前に、庭先に置かれた石像を見ておくことにした。

…この石像の人物は、

佐々成増(さっさ なります)

日本の戦国時代に活躍した佐々成政(さっさ なりまさ)という人物の影武者(代理人)を務めた人物である。

最近ドラマ化された「影武者・佐々成増」という映像作品では、この佐々成増は「頭が良く、火縄銃の扱いが上手で、仲間と民衆を人一倍大事にした」という人物で描かれていた。

…でも信頼の置ける歴史的資料では佐々成増に関する記載がなく、実在が疑われており、戦国時代を扱った有名な歴史シュミュレーションゲームでも出番がなく、歴史好きで無い人から見たら無名の存在である。

そのため佐々成増の石像が、こうして存在することは、とても珍しいことだ。


でも

あなたは目の前にある佐々成増の石像を改めてみた瞬間…

なぜか違和感を

覚えてしまう。

なにが、どう不自然なのか今はうまく説明できないけれど、そんな気がした。

…つまりは「直感」である。

正体不明の違和感を感じてから、しばらくの間あなたは石像を眺めながら考えていたが、
どんなに考え分析しても、その違和感の正体が全く掴めないので、

とりあえず頭の片隅に置いてから、今は目の前にある建物の中に入ることを、最優先にして、あなたは建物の中に足を踏み入れた

…今回の違和感については、また別の機会で考えることにして