佐々成政と埋蔵金について
(フォークリフトの後)
あなたは不審者が向かったと思われる場所を、歩いていました。
…先ほどの観察で得た結果から考えて、あなたが今こうして歩いている方向で、間違い無いでしょう。
ですが「あの不審者、知り合いに似ている気がする。女の子…女性…に間違い無いけれど、あれは一体誰なんだろう?」と先ほどの不審者について、あなたは歩きながら考えています。
時々、あなたは先ほどの招待状にも目を通して、不審者の招待に迫ろうとしていました。
そんな招待状を見ていたら、あなたの脳裏に…
「佐々成政」と「埋蔵金」について、色々な情報が浮かんできます。
ちなみに佐々成政とは、日本の戦国時代に活躍した人物で、
戦国時代は「越中(えっちゅう)」という呼び名だった場所を統治していた時に
埋蔵金という「隠し財産」を、どこかに設けた。
(なお越中という場所は、今の富山県です)
という情報が、民間伝承や歴史的な史料に残されており
あなたが幼かった頃…
当時のテレビ番組の影響で
さっき拾った招待状に名前のあった
「佐々マナビ」「佐々ミコ」「佐々ムツヒメ」らと一緒に、そんな
佐々成政の埋蔵金を探し歩いた日々
を、あなたは思い出しました。
すると
「それ本当なの!?
…よりによって今日、でも放っておけないわね。ムツヒメに事情を説明したら、そっちに行くから気づかれないように、尾行を続けてね。
まさか三七美活心流を、産業スパイ相手に使うなんて…
…でも、腕がなるわ!!」
という内容の会話が、あなたの前方から聞こえてくる。
その声を聞いた途端、あなたは走り出した。
走り出したのは
「あの声、佐々ミコに間違いない。
招待状に名前のあった佐々ミコなら、絶対に何か知っているはずだ。
だから声のした方向に行ってみよう!」
というわけである。