石碑の中は、近代的な地下室で、そこには……
万が一のことを考えて、あなたは佐々マナビを地上に残し
自分一人だけで石碑の中に入り階段を降りていく。
いつもは人気アイドルの真似をして賑やかな佐々マナビは
普段の彼女がウソのように思えるくらい、静かで大人しい。
そんな彼女に見送られながら、
あなたは石碑の中に入っていく。
カン、コン、カン……カン、コン、カン……
カン、コン、カン……カン、コン、カン……
石碑の中は、外の無骨な外見とは違い、
最新の照明や空調の設備が整った場所であることに、あなたは気づく。
そんな場所を、あなたは
カン、コン、カン……カン、コン、カン……
カン、コン、カン……カン、コン、カン……
と足音を立てながら、階段を降りています。
階段を降りながら、あなたは
「そういえば……第二次世界大戦の大空襲の時、この辺には防空壕(ぼうくうごう)という防御施設が作られ
戦後は使われなくなった防空壕を佐々コーポレーションが買い取り、
核シェルター(かくしぇるたー)というスゴい防御施設に改造したのちに、
レジャー施設としての機能を加え、新しい場所にした。
なんてウワサがあったけれど、この地下室って、そのウワサの場所なのかな……………………
…って、そんなわけないか」
と独り言を言っていたら、
突然
「その通りだ。さすが、この場所を見つけた者は違うな!」
と男性の声が周囲に響き渡り、あなたはビックリしてしまう。
だって、あなたの周囲には誰もいないからだ。
そのため、さっきの声が何なのか分からないまま、あなたは不安げに階段を降りていく………
すると階段の途中に
眩しい光を放つ扉
を見つけます。
…この扉、
階段の途中に不自然な形で配置されています。
そんな扉を見ていたら
「階段の途中にある扉を無視して、
階段を降り続けるんだ」
という男性の声が、聞こえてきました。
先ほど、あなたを驚かせた男性の声と、
この男性の声は、同じです。